山田太一脚本のドラマ、『男たちの旅路』をNHKが再放送している。
40年近く前の、10代の頃に見たドラマだが、改めてその素晴らしさに感服。 テレビで育った世代で、物心ついてから数え切れないほどのテレビドラマを見てきたと思うが、このドラマを越える上質なドラマにはいまだ出会っていない。 もうないのではないかと思っている。 人間を多面的に深く描き、生きていくことについて深く深く考えさせてくれるドラマだった。 再放送してくれたのは本当にうれしいが、突然だったので、第一話は録画できず。 こういう情報はもっと早めに流してほしかったよ。 それにしても、吉岡指令補(鶴田浩二)が当時51歳だとはなあ。 その年になっても、ちっとも大人になれていない我が身を省みるに複雑な心境である。 戦争体験は無論無く、なんとなく高度成長とバブルの流れに流されて生きて来て、自分なりの苦労は経験してきたとは思うが、時代が働く者すべてにやさしくすることはなくなったこの頃は、今時の若い人の方がよっぽど厳しい経験をしているので、とてもじゃないが説教なんてできない。 今の中年のほうがむしろ、今の若い人より苦労を知らないアマちゃんなのかも知れない。 それでも、全く別の形の世代の断絶と交流がそこにはあると思うけど、それをこんな風に鮮やかに描いてなおかつ生きることを考えさせてくれるドラマがこの先出てくることはあるんだろうか。 山田太一なら、どんな風に描くのだろうか。
by happynap
| 2014-02-11 20:13
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